「要は最悪を回避できればいい」

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タイトルは読んでいた漫画で見かけた台詞で、妙に印象に残ったので使ってみました。

作品の中では、「子育ての大変さから、将校が学んだことの一つ」としてこの台詞が出てきます。

オムツ変え一つとっても「じっとして欲しい」という親の意思と、「これがやりたい」という子どもの意思が衝突して思うように進まない。そんなところから「最悪さえ回避できるならば、無理に衝突を繰り返す必要もあるまい」と悟った。そのように読んでいた自分は感じました。

「最悪を回避する」運用保守体制の可能性

KTLO(Keep the lights on)タスクやOpsとも言われますが、「今ある状況を保ち続ける仕事」は日常に溢れています。Webやシステム方面では、インフラの保守やアプリケーションのパッチ適用などでしょうか。

個人的な印象として、「100%現状を維持し続けること」を使命とされつつ、現場からは「実際100%なんて無理だよね・・・」と受け取られている状況が多いような気がしています。

なんとなくですが、このような保守系のタスクでは、「最悪を回避する」スタンスが向いているような気がしました。

例えばウェブサイトであれば、「重要なキャンペーンを打つ時は、落ちないようにする」とか「問い合わせフォームや注文フローに問題が起きたら、代替のフローを顧客に提示できるようにする」などでしょうか。

少なくとも「絶対に落ちないアプリケーションインフラ」を探し求めるよりは、こちらのほうが現実的なように感じます。

何を「最悪」と定義するか

面白いなと思ったのは、この「最悪」をどこに置く・定義するかによって、許容ラインが大きく変わる点です。書籍でこの発言をしている将校は、おそらく「死んだり大きな事故にならなければよい」と考えているように見えます。一方で自分の影響下に置きたい人からすれば、「影響下から離れようとする・自立しようとする」のは最悪かもしれません。

ウェブサイトやECサイトの場合、最も避けたいのは「失注・カゴ落ち」でしょう。とすると、「最悪な状況」とは「注文や問い合わせができず、離脱されてしまうこと」ではないかと思います。とするとやるべきことは、「フォームだけでも落ちないようにすること」かもしれませんし、それが難しいなら「電話やメールでも連絡できるようにする」とか「カート部分だけShopifyなどの安定性の高いSaaSに移す」などの判断も行えます。

最悪を回避するためのOps

まだ具体的なユースケースや、「どこを最悪とするのが良いか」みたいな考えは定まっていません。が、運用保守方面の仕事やプロジェクトに関わることになった場合は、「少なくとも最悪のケースは回避できるようにしましょう。例えば・・・」のようなコミュニケーションや判断ができるようになるといいなと思います。

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Hidetaka Okamoto profile photo

Hidetaka Okamoto

Developer Experience Engineer

Developer Experience Engineer。AWSやCloudflare上へのサーバーレスなアプリ開発を得意とする開発者。元Stripe Developer Advocate / AWS Samurai 2017など、サービスの使い方や活用Tipsを紹介するコンテンツ作成や登壇などを得意とする。

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