一度に書き上げず、段階的に書き進める
ブログを書く時間を作るのは、正直かなり難しいことだと思います。特に書き始めた頃は、そもそも書き上げるまでに時間がかかることも多い割に、そこから得られるものが何かの実感もあまりない状態で、「時間を作ってまでやらないとなのか?」という疑念を払うことが難しいのではないかと思います。
実際、「アフィリエイトサイトやってみよう」とか「好きなことについてブログやってみよう」、もしくは「作ったツールやプラグインのサイトやってみよう」という思いつきでサイトを立ち上げて、数年後にそっと閉じるという体験を4〜5回は繰り返しています。全てのサイトの共通点は、「書く時間が作れない」か「何書いていいかわからない」のどちらかでした。
一度に書くことをやめてみた
唯一10年続いているブログがあるのですが、そこでの記事の書き方が偶然これでした。
技術ブログなので、まず作りたいものや解決したいものがはじめから存在しています。そしてブログとして書き留めたいことがあるということは、「やりたいことがあり、そこに問題やハードルがあった。それを解決する仕組みやアイデアをみつけ、この経験から学びを得た」という起承転結がはじめからできあがっていたのです。
そしてこの技術ブログでは、作業記録も兼ねていたため、コードやスクリーンショット、エラーログなどを作業中に一通り書き溜めていました。そのため、ある程度紹介したいものや、記事の流れが出来上がっている状態で、本文やタイトルを書き始めることができていたのです。
これに気づいてから、このサイトや会社の業務として書いている記事なども、一度に書き上げることをやめました。今では最初に作る下書きにはこのようなことだけが書かれています。
- この記事でいいたいこと
- 関連するエピソードやコード・参考記事
- スクリーンショット


この辺りの断片からタイトルや起承転結と、それに対応した小見出しを作っています。そしてそれぞれのパートに対応するコードのメモや画像を配置し、最後に本文を書きます。
下書きのまま残る記事も増えはした
このやり方に切り替えてから、技術ブログ以外の記事についても、ある程度安定して書き上げることができるようになりました。本文を書く段階で、「何をどんなふうに描けばいいか」が整理できているから、悩む時間があまりない状態にできたことがあるかもしれません。
あとは、メモ書きやそこからの仕上げ作業だけであれば、子どもの世話や移動をしている最中にスマホから書くことができるようになったことも大きいかもしれません。
一方で書けるかどうかもわからない下書き・メモ書きをどんどん作るため、「いつの話か思い出せない下書き」もでてきてはいます。これはこれで、「前にこんなこと考えていたのね」という個人的な振り返りになりますし、そこから「これ最近あった出来事と組み合わせこんな記事作れないかな」のような新しいアイディアのベースになったりもしていますので、今のところはあまり気にしないようにしています。DBやストレージの容量に影響が出たら掃除くらいはするかもしれません。
関連記事
自分にとっての「当たり前」「書くまでもない話」を、あえて書く
「登壇やブログをやってみたいが、ネタがない」という声は何年コミュニティに参加していても耳にします。そして相談されるたびに答えているのは、「そんなことはないでしょう。自分が書くまでもないと思い込んでるだけです」という話です […]
あえて一度距離を置くことで、見えてくるものもある
スポーツの世界などでは、数日練習を休むとリカバリーに2・3週間かかると言われたりしています。それくらい反復練習が重要だということなのでしょう。 ただ、プログラミング、特に設計やシステム・インフラのアーキテクチャなどでは、 […]
2024年の振り返りと2025年にむけての話
なんやかんやしていたらあっという間に年が明けておりました。2025年もどうぞよろしくお願いします。サムネイル画像は、一保堂で買った大福茶をFF14グッズの急須で入れている今朝の写真です。抹茶も買いたかったのですが、最近人 […]
「イベント後」を見据えたLT登壇を考える
この記事は「LTアドベントカレンダー」2日目の記事として作成しました。 LT登壇を目的から逆算する 5分間のショートセッションのことをLT ( ライトニングトーク )とIT界隈の勉強会などでは呼称します。運営側でこの枠を […]
