ケースメソッド・ケーススタディとセルフレビュー: #CMCアカデミー 参加振り返り
#CMC_Meetupという、コミュニティマーケティングにフォーカスしたコミュニティがあります。
日本でも増えつつある、ユーザーコミュニティの立ち上げやそれを通じたマーケティングについて、それぞれの体験の共有や、参加者同士の会話・交流から学び合う。そんな場所・・・だと認識している場合です。
アクティブラーニング形式のクローズドイベントという新しい取り組み
CMC Meetupは過去登壇も含めて複数回参加していたのですが、今年から新しいイベント・取り組みが始まっていました。
それが「CMCアカデミー」というものです。
CMC Meetupでは、それぞれの体験や学びをセッションやパネルディスカッションなどの形式で聞いて学びます。
それに対してCMCアカデミーでは、「1つの事例について、『自分ならどうするか?それはなぜか?』を考え、それを共有する場」を目指されている様に感じました。
今回参加したイベントでは、「JAWS-UG」をテーマにケースメソッド方式で進行しました。
アカデミーが「ケースメソッド」ならば、Meetupは「ケーススタディ」と言えるかもしれません。
ケースメソッドについては、名古屋商科大学の解説がわかりやすかったので引用します。
ケースメソッドでは実際に起こった出来事(ケース)に登場する主人公になったつもりで考え、クラスで議論します。このケースに登場する主人公は何らかの意思決定に直面しており、もし自分が当事者であったなら与えられた状況でどう行動するかを考え、グループで議論し、クラスで話し合うことになります。
https://www.nucba.ac.jp/active-learning/entry-18521.html
「その時、どんな環境で、どんなリソースをもっていたか」をもとに、自分で考えて発言する
アクティブラーニングやケースメソッドで重要なことはここかなと思います。
「自分ならこの状況でどう判断しただろうか」を考えるだけでなく、参加者同士で発言しあう事で「そのデータ・出来事を見落としていた = 関心が無かった」「そういう判断基準もあるのか」などを気づきを得ることができます。
ただ、考えるだけでなく発言までするとなると、アクティブラーニングに慣れていない参加者はなかなか勇気がいるかもしれません。
その辺りは、「誰が話していないか」などをファシリテーターが配慮する必要があり、セミナーなどに比べて運営の難易度や労力は大きくなると思います。
「その時その場所」に参加者をみちびく事前準備の大変さ
過去にアクティブラーニング系のイベントへ参加した事もあるのですが、ケースメソッドは特に事前準備が大変そうだなと感じました。
「自分ならその時どうするか?」を考えてもらうには、「考えるための材料」を過不足なく提供する必要があります。
JAWS-UGの例ですと、2009年を起点に、どんなサービスがあったかや、当時の業界の状況、世の中の動きなどが資料として提供されていました。
2009年当時自分は大学生でしたので、このような情報があり、尚且つ「ここに書いてある内容で考えよう」の制約があったからこそ、「こういう事では?」と考えたり発言できたかなと思います。
参加者間の知識経験差を減らすのは、生半可な準備では困難そうですね、、
すでにケースが公開されているものなどであれば、それを利用することもできますが、今回のケースは主催の長橋さんが自作された・・・と思うと、「無料で参加して良かったのかな」とまで思います。
自分の振り返りに「ケースメソッド」を使えないか
過去の事例などを元にケースを作るのは、取材の手間なども含めてかなりの労力が必要です。
ですが、もしかすると「今月の自分」や「昨日開催したイベント」を整理して、「今思い返すと、こういうこともできたかも?」みたいな振り返りになら、ある程度少ない事前準備でできるかもしれないなと思いました。
もっとも、それが「ケースメソッド」なのか、「ケースメソッドのようなもの」なのかはわかりませんが、、、
個人的にやった内容もですが、ケースメソッドやアクティブラーニングまわりも気になったので、こちらも追いかけてみようかなと思います。

Hidetaka Okamoto
Business Development
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