ltv-calculator v0.3.0 リリースのお知らせ

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ltv-calculatorをv0.3.0までアップデートしました。v0.1.0から大きく機能を拡張し、SaaSビジネスに必要な主要な指標を計算できるようになりました。

v0.3.0で追加された機能

v0.3.0では、LTV計算だけでなく、SaaS経営に欠かせない各種指標の計算機能を追加しました。

MRR/ARRの計算

サブスクリプションの配列から月次経常収益(MRR)や年次経常収益(ARR)を簡単に計算できます。月次・年次・週次・日次の各プランに対応しています。

const subscriptions = [
  { amount: 1000, interval: 'month' },
  { amount: 12000, interval: 'year' },
  { amount: 100, interval: 'week' }
]
const mrr = client.calculateMRR(subscriptions)
const arr = client.calculateARR(subscriptions)

チャーンレートの計算

顧客ベースと収益ベースの両方のチャーンレートを計算できます。収益ベースのチャーンレートでは、ダウングレードによる収益減少も考慮できます。

// 顧客ベースのチャーンレート
const customerChurn = client.calculateCustomerChurnRate({
  startCustomers: 100,
  churnedCustomers: 5
}) // 5%

// 収益ベースのチャーンレート
const revenueChurn = client.calculateRevenueChurnRate({
  startMRR: 10000,
  churnedMRR: 500,
  contractionMRR: 200  // ダウングレードによる減少
}) // 7%

NRR/GRRの計算

既存顧客からの収益維持率を計算するNRR(Net Revenue Retention)とGRR(Gross Revenue Retention)に対応しました。NRRはアップグレードによる拡張を考慮し、GRRは拡張を除いた純粋な維持率を計算します。

// NRR: アップグレードを含む収益維持率
const nrr = client.calculateNRR({
  startMRR: 10000,
  expansionMRR: 1000,    // アップグレード
  contractionMRR: 200,   // ダウングレード
  churnedMRR: 300        // 解約
}) // 105%

// GRR: 拡張を除いた収益維持率
const grr = client.calculateGRR({
  startMRR: 10000,
  contractionMRR: 200,
  churnedMRR: 300
}) // 95%

コホート分析

月次の顧客数データから、コホート別のリテンション率を計算できます。

const retention = client.calculateCohortRetention([
  { month: 0, customers: 100 },
  { month: 1, customers: 90 },
  { month: 2, customers: 85 }
])
// [100, 90, 85] (%)

過去データからのLTV計算

過去の顧客収益データから平均LTVを算出する機能も追加しました。

const customerRevenues = [1000, 1200, 1500, 800, 2000]
const ltv = client.calculateHistoricalLTV(customerRevenues)
// 1300 (平均値)

開発環境の改善

v0.3.0では、開発ツールチェーンも全面的に見直しました。

  • RollupからViteへ移行: ビルド速度が向上し、開発体験が改善されました
  • JestからVitestへ移行: テスト実行が高速化され、ESMのネイティブサポートに対応
  • ESLintからBiomeへ移行: リンターとフォーマッターを統合し、パフォーマンスが向上
  • TypeDocでドキュメント再構築: APIドキュメントを刷新し、ナビゲーションを改善

また、npmへの公開を自動化するためにnpを導入し、CI/CDのワークフローも整備しました。

インストール

npm i -S ltv-calculator

Stripeなどのサブスクリプションデータから、これらの指標を簡単に計算できるようになりました。SaaSの経営指標を分析する際に、ぜひお役立てください。

Hidetaka Okamoto profile photo

Hidetaka Okamoto

ビジネスデベロップメント

DigitalCubeのBizDev。EC ASPの開発やStripeのDeveloper Advocateとしての経験を元に、SaaSやECサイトの収益を増やすための方法・生成AIを使った効率化や新しい事業モデルの模索などに挑戦する。

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